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最大用量のアリスキレンとバルサルタンの併用は有効
降圧効果はそれぞれ単剤より高く忍容性は同等

 高血圧患者に、経口レニン阻害薬アリスキレンアンジオテンシン受容体拮抗薬ARB)のバルサルタンを併用する治療効果を無作為化二重盲検試験により調べた結果、それぞれ単剤で用いた場合より効果は高く、忍容性は同等であることが示された。米Alabama大学Birmingham校のSuzanne Oparil氏らの報告で、詳細はLancet誌2007年7月21日号に掲載された。

 アリスキレンの作用点は、アンジオテンシン転換酵素ACE)阻害薬、ARBと異なるため、併用による降圧効果の増強が期待される。これまでに2件の研究が、併用の有効性を示す予備的な結果を報告していた。今回著者らは、最大用量での併用を試みた。

 試験は、米国、ドイツ、スペインの312医療機関で、1798人の高血圧患者を登録。18歳以上のステージ1-2の本態性高血圧の患者で、座位拡張期血圧の平均が95-109mmHg、自由行動下血圧測定における日中8時間の拡張期圧が90mmHg以上を条件とした。

 437人(平均年齢51.9歳)をアリスキレン(150mg)、455人(52.4歳)をバルサルタン(160mg)、446人(52.1歳)をこれらの併用、459人(52.6歳)をプラセボに割り付け、4週間治療を継続。その後、最大推奨用量であるアリスキレン300mg、バルサルタン320mgまで用量を増加した。

 主要エンドポイントは、8週目の座位拡張期血圧のベースラインからの変化に設定した。その結果、196人(11%)の患者が脱落(63人がプラセボ群、53人がアリスキレン群、43人がバルサルタン群、37人が併用群)。主な理由が治療の効果に対する不満だったため、プラセボ群の脱落者が最も多かった。

 ベースラインに比べ8週時の座位拡張期血圧は、最大用量併用群では12.2mmHg低下(プラセボ群との比較においてP<0.0001)。アリスキレン300mg群は9.0mmHg低下(プラセボ群との比較、併用群との比較の両方においてP<0.0001)、バルサルタン320mg群では9.7mmHg低下(プラセボ群との比較、併用群との比較の両方においてP<0.0001)。プラセボ群では4.1mmHg低下となった。

 2次エンドポイントに設定された座位収縮期血圧の変化においても、同様の有意差が見られた。

 4週時の低用量の段階でも、それぞれを単剤で用いた場合とプラセボ群に比べ、併用群の座位収縮期血圧、座位拡張期血圧の低下は有意に大きかった。また、単剤群とプラセボ群の間にも有意差が認められた。

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