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喘息治療のステップアップ、ステップダウンの基準は
管理良好でもQOLや症状の経時的変化で治療変更(7/30 訂正)

 喘息治療のガイドラインは、喘息の重症度に基づき治療を選択し、管理状態によって治療を変更するかどうかを判断することを推奨しているが、管理状態以外の要因は、治療選択に影響するのだろうか。

 肺専門医と家庭医を対象に、特定の症例に対する治療を変更するかどうかを問う方法で、管理状態以外の要因が治療選択に及ぼす影響を調べたところ、日常生活への支障の有無、前回の受診からの悪化傾向の有無なども治療変更に有意に関係していることが示された。米国Johns Hopkins大学のGregory B. Diette氏らの報告で、詳細はArch Intern Med誌2007年7月9日号に掲載された。

 著者らは最近、医師による治療の選択を助ける新たな臨床ツール「Asthma Control and Communication Instrument」の開発に着手した。その一環として、専門医と一般医にとって治療の選択に役立つ指標は何かを調べたところ、管理状態に関する情報は必須だが、それだけでは十分ではなく、最近の入院歴や、日常生活への支障の程度、前回の受診からの変化などが重要視されていることが示唆された。そこで今回は、それらがどの程度治療変更に影響しているのかを調べることにした。

 調査には全米の461人の医師が参加した。236人が肺専門医(うち79%が喘息の治療経験が豊富と回答)、225人が家庭医(うち76%が喘息の治療経験は中程度と回答)だ。95%超が、毎週、喘息患者を診察していた。

 評価には、以下の条件を組み合わせ標準化した症例記録9例を用い、医師1人当たり4症例について、治療のステップアップステップダウン、継続のいずれを選ぶかを尋ねた。

・強度の高い治療(高用量の吸入ステロイド薬、長時間作用性β刺激薬、ロイコトリエン拮抗薬、必要時にはalbuterol(日本での一般名はサルブタモール))、または、強度の低い治療(低用量の吸入ステロイド薬と、必要時に応じてalbuterol)のいずれかが適用
・6カ月以内に急性発作による入院歴あり、または、過去6カ月は入院・救急部門受診・挿管なし
・日常生活に喘息による支障あり、または、なし
・喘息管理状態(過去2週間以内に喘鳴またはalbuterolの使用は1回、または、4-5回)
・前回の受診から症状が悪化、または、変化なし

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