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小児の急性腎盂腎炎は経口抗菌薬のみで治療可能
12カ月後の瘢痕化の状態に有意差なし

 小児急性腎盂腎炎に対する治療のガイドラインは、最初に第3世代のセフェム系抗菌薬を静注、その後、経口抗菌薬に切り替える方法を推奨している。イタリアPadua大学のGiovanni Montini氏らは、ガイドラインに沿った方法と、経口抗菌薬のみで治療した場合の腎瘢痕化に対する影響を比較、12カ月後の瘢痕化の状態に有意差はないことを明らかにした。詳細は、BMJ誌電子版に2007年7月4日に報告された。

 著者らは、イタリア北東部の28医療機関で、非盲検の無作為化並行群間比較試験を行った。対象は、臨床的に急性腎盂腎炎と診断された、生後1カ月以上7歳未満の502人の患者。全員が、解熱まで、または、少なくとも3日間入院した。

 ペニシリン系抗菌薬のco-amoxiclav(アモキシシリン-クラブラン酸)50mg/kg/日(1日3回に分けて経口投与)を10日間(244人、平均年齢12.7歳)、または、セフェム系のセフトリアキソン50mg/kg/日(1日1回静注)を3日間に続いてco-amoxiclav 50mg/kg/日(1日3回に分けて経口投与)を7日間(258人、11.9歳)に割り付けた。

 主要アウトカム評価指標は、腎の瘢痕化。2次エンドポイントは、解熱(37度未満)までに要した時間、白血球数を指標とする炎症徴候の減少、72時間後に尿から細菌が検出されなかった患者に設定。

 被験者のうち438人は、抗菌薬投与開始から10日以内に99mTc-DMSAを用いたDMSA腎シンチ(腎静態シンチグラム:腎瘢痕の有無が分かる)を受けた。そのうち、急性腎盂腎炎の診断が確認された患者は278人だった。著者らは、これらの患者を対象とする予備的なサブグループ分析も実施した。

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