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抗ウイルス薬耐性を示すHIV-1にTMC125が有効
第3相臨床試験(DUET-1とDUET-2)の中間結果より

 非核酸系逆転写酵素阻害薬NNRTI)、プロテアーゼ阻害薬の両方に耐性を示すHIV-1感染者にとって、新たな抗ウイルス薬の必要性は極めて高い。現在、第3相臨床試験が進行中のTMC125etravirine、開発;Tibotec社)が、これらの患者の血中ウイルス量を検出限界以下にできる可能性が示された。第3相臨床試験(DUET-1DUET-2)の中間分析結果で、Lancet誌2007年7月7日号に掲載された。

 NNRTIは、交差耐性が起こりやすい薬剤だ。HIV-1のプロテアーゼの1アミノ酸の置換が、既存のNNRTIに対する広範な耐性を付与するからだ。しかし、TMC125は、NNRTIでありながらNNRTI耐性HIVにも有効で、耐性獲得が起こりにくいことが、in vitroで示されていた。

 この薬剤の長期的な有効性と安全性、忍容性を評価するために現在も進行中のDUET-1とDUET-2は、いずれも国際的な多施設試験だ。無作為化二重盲検試験の設計は同一だが、実施された国が異なる(一部重複あり)。試験は最長で96週まで継続される予定だが、今回は24週時の分析結果が論文発表された。

 治療歴のある18歳以上の患者のうち、抗ウイルス薬投与後、ウイルス学的治療失敗(血中ウイルス量が減少しない)と判断された患者を登録した。これらの患者では、血中ウイルス量が5000コピー/mLを超え、NNRTI抵抗性を与える変異が1つ以上見付かり、プロテアーゼ阻害薬に対する耐性をもたらす1次変異が3つ以上認められた。

 試験では、TMC125 200mg/日群またはプラセボ群に無作為に割り付けた。全員に、ダルナビルと低用量のリトナビル、そして、臨床試験担当者が選択した、単一または複数の核酸系逆転写酵素阻害薬NRTI)が投与された。エンフビルタイドebfuvirtide)の使用は任意とした。
    
 主要エンドポイントは、24週時の血中ウイルス量が50コピー/mL(検出限界)未満になった患者の割合に設定。分析はintention to treatで実施した。

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