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【癌診療ガイドラインに関する調査 Vol.1】
癌診療ガイドラインのネット公開、「知っていた」は約3割

図1 癌診療ガイドラインのインターネット公開の認知度(n=122、単一回答)

 日本癌治療学会が今年3月からインターネットで公開している「癌診療ガイドライン」の認知度は、約3割にすぎないことが分かった。日経メディカル オンラインが実施した「癌診療ガイドラインに関する調査」で明らかになった。

 日経メディカル オンラインは、第43回米国臨床腫瘍学会(ASCO)・年次集会の速報を機に、「癌診療ガイドラインに関する調査」を実施。日本癌治療学会が3月に公開した「癌診療ガイドライン」を中心に、その使用頻度、利用目的、不満に思う点などを明らかにするとともに、癌治療の現状認識についても尋ねた。調査期間は5月29日から6月14日までで、日経メディカル オンラインの会員144人から回答が得られた。今回は、最も多かった医師会員122人の回答を基にした分析結果を報告する(回答者のプロフィルは文末参照)。

 まず認知度については、回答した医師122人のうち、癌診療ガイドラインのインターネット公開を「知っていた」のは29.5%で、「知らなかった」が69.7%と多数を占めた(図1)。公開から3カ月であるが、認知度の拡大はこれからといった状況だ。

 調査では、日本癌治療学会がネット公開している大腸癌、食道癌、膵癌など7領域のガイドラインとその元になっているガイドラインを提示し、日常診療で利用しているものを尋ねた。その結果、利用者が最も多かったのは、「大腸癌のガイドライン」で回答者の53.5%が挙げていた(図2、複数回答)。次に多かったのは食道癌で29.5%、これに膵癌の23.8%が続いた。

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