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【第55回日本化学療法学会総会】
入院患者の緑膿菌の薬剤感受性の最新動向
カルバペネム系低下しニューキノロンと同等か

 入院患者由来の緑膿菌薬剤感受性は、従来使われてきたカルバペネムがかなり低くなっており、ニューキノロン系薬とさほど変わらない程度になっていることが分かった。第55回日本化学療法学会総会で薬剤感受性サーベランス研究会の中森祥隆氏(三宿病院呼吸器科部長、東京都目黒区)が報告した。

 中森氏らは、全国20施設から2004~2006年に、連続して分離された緑膿菌を年1回収集し、集まった530株のうち入院患者由来の431株について、39薬剤の感受性を測定した。感受性の基準は米国臨床検査標準委員会(CLSI)の基準を用い、設定のない薬剤は類似薬剤の値を使用した。菌株の内訳は、呼吸器が約50%、膿と尿がそれぞれ約15%だった(起炎菌とは限定していない)。

 その結果、カルバペネム系薬剤(パニペネムを除く)の感受性は66.3~84.0%となり、ニューキノロン系薬の65.8~78.5%と同程度となった。一方、感受性が90%を超えていたのは、ピペラシリン・タゾバクタムとアミカシン、イセパマイシンの3薬剤だった(図1)。

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