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【第50回日本糖尿病学会年次学術集会】(5/31 訂正)
後発品への変更後も血糖値に変化なし
金沢医療センター、経口血糖降下薬服用者141人への後向き調査で

図1 後発品への変更前後のHbA1cの変化

 糖尿病患者の薬物療法において、経口血糖降下薬を先発品から後発医薬品後発品)に変更しても、血糖コントロールに有意な差は生じないとする研究結果が報告された。第50回日本糖尿病学会年次学術集会で5月26日、国立病院機構金沢医療センター薬剤科の林誠氏らのグループが発表した。

 後発品は近年、医療費抑制策の一環で政府が導入を促している。経口血糖降下薬も、使用患者数が多く長期服用が必要な薬剤だけに、後発品に切り替えることで医療費抑制へ大きく貢献すると考えられるが、一方で、薬効や副作用の差異を懸念する医師が多いのが実情だ。これまで経口血糖降下薬を後発品に切り替えた際に、血糖コントロールがどの程度変化するかを検討した研究は少なく、今回の報告は注目を集めそうだ。

 本研究の調査期間は、2006年4~10月。金沢医療センターでグリベンクラミド、グリクラジド、メトホルミン、ボグリボースのいずれかを3カ月間以上処方され、その後、後発品に変更した患者を対象に、変更前後における体重およびHbA1cの変化を後向きに検討した。後発品への変更を希望したのは各薬剤に付き2割程度で、グリベンクラミド34人、グリクラジド10人、メトホルミン37人、ボグリボース88人。患者数は141人で、変更後の後発品は、表1のように多岐に渡っていた。

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