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【第27回日本医学会総会】
「患者の意見が生かされていない」
医療制度の特別シンポで医師、一般市民へのアンケート結果を公表

司会を務めた日本医学会会長の高久史麿氏(左)と、本総会会頭の岸本忠三氏(右)

 「治療の選択に関して患者の意見や希望が生かされていると思うか」について、医師では7割超が「生かされている」と答えたものの、一般市民では4割弱にとどまり、両者の認識に大きな差があることが明らかになった。これは、医療関係者と一般市民を対象に実施した調査の結果で、4月8日に開催された、第27回日本医学会総会の特別シンポジウム「今日の医学教育、医療制度の問題点とその改革」で公表された。

 調査は日本医学会が、日本の医療についての現状認識を明らかにするため、2006年11月1日から2007年3月31日にかけて実施、医師5534人、コメディカル2425人、一般市民1万9083人から回答を得た。

 「治療の選択に関して患者の意見や希望が生かされているか」については、医師では「十分生かされている」が6.5%、「まずまず生かされている」は70.0%だった。これに対し、一般市民ではそれぞれ1.0%、36.3%。またコメディカルは一般市民に近い回答で、1.9%、48.0%だった。
 
 また、「日本の医療のレベルについてどう思うか」との設問でも、「非常に高い」との回答は、医師22.1%であるのに対し、コメディカル9.4%、一般市民11.0%と開きが見られた。ただ「まずまず高い」との回答は、三者とも約7割で大差がなかった。

 医師の数については、程度の差こそあるものの、三者とも不足しているという現状認識を持っていることが明らかになった。しかし、小児科・産科・麻酔科・救急医療の医師不足解決策として、医師で最も多かった回答は「医師の報酬を上げる」の42.7%だったが、コメディカルと一般市民では「強制的に医師を配置する」との答えが最多で、それぞれ28.3%、35.3%だった。

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