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タミフル、一転して「10代は原則使用禁止」に
近く緊急安全性情報(ドクターレター)配布へ

3月20日付けの厚労省の報道発表資料。医薬品医療機器総合機構のページからダウンロードできる。

 厚生労働省は3月20日、インフルエンザ治療薬「タミフル」(一般名:オセルタミビル)の製造販売元である中外製薬に対し、タミフルの添付文書の警告欄に「10歳以上の未成年の患者には、原則として本剤の使用を差し控えること」という主旨の注意書きを追加するとともに、この改訂を緊急安全性情報ドクターレター)で、医療関係者に通知するよう指示した。21日未明、厚労省が緊急記者会見を開いて発表した。

 今回の厚労省の指示は、3月20日に、タミフルを服用した12歳のインフルエンザ患者が自宅2階から飛び降り、足を骨折するという事例が2件報告されたことによるもの。厚労省の文書によれば、「個々の症例の評価は、今後の詳細な情報を受けて行われるが、タミフル服用後に発現したという事実が確認された」ことから、緊急安全性情報の配布指示などに踏み切ったとしている。

 タミフルでは、今年2月、同薬を服用した中学生がマンションから転落死するという事例が2件報告されていたが、厚労省は、これまでの調査や研究の報告を受けて、「タミフル服用との因果関係は明らかでない」という従来からの見方を堅持。2月28日に、医療関係者に対して、「インフルエンザ患者は、タミフル服用の有無を問わず、異常行動を起こす可能性があるので、注意を促してほしい」という「お願い」の文書を配布するに止まっていた。(関連記事

 今回のタミフルの添付文書改訂により、警告欄は下のように変更される。なお、報道発表資料は、医薬品医療機器総合機構のページからダウンロードできる。

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