日経メディカルのロゴ画像

MRワクチンの就学前接種率が低迷
2006年度前期の接種率は3割切る

 2006年の制度改定で、同年6月から麻疹風疹混合ワクチンMRワクチン)の2回目(就学前)接種が始まったが、前期の平均接種率は29%強と低い水準だったことが、国立感染症研究所がこのほど公表した調査結果で明らかになった。制度上、2007年4月に小学校に入学する児童に対する無償の接種は3月31日に締め切られるため、関係者は焦りの色を濃くしている。

 調査は国立感染研の感染症情報センターが、2006年度の中間評価として2006年12月に実施した。特別区を含む全国1843市町村に対し、同年10月1日までの接種者数、就学予定人口と保護者への周知の方法を郵送方式で尋ね、接種率に関して78.9%の有効回答を得た。

 新たな制度では、1歳時点(第1期)と小学校就学前の1年間(第2期)にMRワクチン接種を行う必要がある(対象者が希望すれば単抗原ワクチンの接種も可)。このうち、就学前児童に対する第2期の平均ワクチン接種率は麻疹ワクチン(MRワクチンと麻疹単抗原ワクチンの合計)接種率は全国平均で29.4%、風疹ワクチン(MRワクチン+風疹単抗原ワクチン)接種率が29.9%だった。

 感染症情報センター室長の多屋馨子氏は、「ようやく麻疹・風疹ワクチンの2回接種が実現したが、就学前児童の接種率があまりに悪くて困惑している。現在、関東地方でも麻疹が流行しており、対策が急がれる。定期接種で受けられる期限の3月31日までに、ぜひ十分な接種率を実現したい」という。

この記事を読んでいる人におすすめ