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【2006-07インフルエンザ速報 Vol.4】
ピークは3月?規模は00/01シーズン並みか

 毎週、国立感染症研究所感染症情報センターが発表している「感染症発生動向調査週報」(IDWR)の最新版(2007年第1-2合併号)によると、2007年第2週(1月8日~14日)の定点当たり報告数は0.37。流行開始の指標である1.0は超えておらず、年明け早々の時点では、まだ全国的な流行には至っていないことが明らかになった。ただし、週報のコメントでは、「今シーズンで最も高い値となっており、注意が必要である」と引き続き警戒を呼びかけている。

 週報に掲載されている過去10年間のインフルエンザ発生状況をまとめたグラフ(週報7ページ参照)を見ると、今シーズンの患者発生数の動向は、2000/01シーズンのそれに酷似していることが分かる。同シーズンは、過去10年間で最も患者数が少なかったが、それと同時に、報告数のピークが11週目(2001/3/12-18)と最も遅かったのが特徴だ。仮に今年、2000/01シーズンと同じ経過をたどるとすれば、3月半ばのピークに向けて、これからまだまだ患者数が増えることも考えられる。

 ちなみに2000/01シーズン、定点当たり報告数が1.0を超えたのは、5週目(2001/1/29-2/4)。今年でいえば、ちょうど今週に該当する時期である。

 インフルエンザウイルスのタイプに関しては、シーズン当初はB型が多かったが、12月後半からA型(AH3亜型)が増加しており、全分離報告件数のうち半数以上をA型が占める状況になっている。こうしたウイルスタイプの傾向は、全国の有志医師により運営されている「MLインフルエンザ流行前線情報DB」(下の紹介記事を参照)のデータでも同様だが、同DBでは、年明け以降、A型の比率は5~7割程度が維持されており、例年に比べてB型の比率が高い傾向にあるようだ。

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