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【2006-07インフルエンザ速報 Vol.3】
インフルエンザ流行、東北から北海道にも

図1 1月12日から22日までの直近1週間のインフルエンザ症例報告数(データ協力:MLインフルエンザ流行前線情報DB

 1月上旬から本格化してきたインフルエンザの流行が、下旬に入って全国的な広がりを見せている。全国の有志医師により運営されている「MLインフルエンザ流行前線情報DB」(下の紹介記事を参照)によると、今週に入ってから、山形県、宮城県、福島県で症例報告が増えており、北海道でも報告数が10件を超えた。

 右に示した図1は、1月12日から1日おきに直近1週間のインフルエンザ症例報告数をまとめたもの(図中のnは期間内の全報告数)。このデータベースでは、症例を報告している有志医師数に都道府県間の差があるため、地域別の流行状況を厳密に分析することはできないが、経時的に見てみると、近畿や九州地方で始まった流行が先週後半から全国に広がっていることが読み取れる。また、MLインフルエンザ流行前線情報DBが公開している「報告医師数1人当たりの報告症例数」(こちらから最新の情報が閲覧可能)を見ると、1月23日12時現在、山形県は8症例で、岐阜県(11症例)に次ぐ報告数になっている。

 インフルエンザウイルスのタイプは、昨年末の報告例ではB型の方が多かったが、年明けからA型の比率が高まっており(関連記事)、1月中旬以降もA型優勢の傾向が続いている。ただし、A型とB型の比率は2:1程度で、B型の報告がなくなっているわけではない。

 なお本日(1月23日)、国立感染症研究所感染症情報センターが毎週公開している「インフルエンザ流行レベルマップ」の最新版(2007年第2週:1月8日~1月14日)が発表されたが、今回分で、注意報レベル、警報レベルを超えている地域はなかった。都道府県別に見ると、この期間の報告数が多かったのは、岐阜県、宮崎県、滋賀県、愛知県、福島県、大分県など。感染症情報センターは、「今後、患者発生報告数は更に増加してくるものと予想される」とコメントしている。


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