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 インターネット検索は、難しい症例の正確な診断に貢献する――。こんな研究成果がBritish Medical Journal(BMJ)誌に報告された。オーストラリア プリンセス・アレクサンドラ病院のHangwi Tang氏らの研究で、New England Journal of Medicine(NEJM)誌の症例報告に掲載された26例について、正式な診断を知らされていない医師が症状に基づいてGoogle検索を行ったところ、15症例を正確に診断できたという。

 著者らは、NEJM誌に掲載された、診断が困難な26症例について、インターネット検索の有用性を評価した。正確な病名を知らない医師たちが、記述されている症状を基に、その病気に特異的と思われる検索語を3~5個選んで、Googleを使って検索を実行した。

 得られた情報を基に最も有力な病名、または症状に最も適していると思われる上位3つの病名を選んで記録。それらの中に正解があるかどうかを判定したところ、15症例(58%)を正確に診断でき、Googleによる検索が診断支援に役立つことが示唆された。

 インターネット検索は、より特徴的な症状を示す疾患において有用で、一般的な症状を示す複雑な疾患(今回の場合には、エーリキア症や血管炎)や、まれな症状を呈する一般的な疾患(子宮内膜症など)については、正確な診断は難しかった(表1)。

 また、検索の効果と、得られる情報の有用性は、検索者の知識基盤に依存すると考えられた。検索語の選択と、検索の結果に対する判断に影響するからだ。

 著者らは、現在ベータ版が公開されている学術論文検索用サーチエンジン「Google Scholar」(http://scholar.google.com/)が、こうした検索においてさらに役立つだろう、と著者らは述べている。

 本論文の原題は「Googling for a diagnosis—use of Google as a diagnostic aid: internet based study」。アブストラクトはこちらで閲覧できる。

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