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寝つきが悪い人はうつのリスク高い 
日大の調査で初めて明らかに

 不眠うつの危険因子としてよく知られているが、不眠の中でも入眠障害が最もうつとの関連性が高いことを、日本大医学部社会医学講座講師の兼板佳孝氏らが研究で明らかにし、11月28日都内で発表した。

 兼板氏らは、2000年の旧厚生省保健福祉動向調査の集計データ(20歳以上の男女24686人を対象、自記式アンケート)を解析した。うつの指標には米国国立精神衛生研究所疫学センターが開発したCES-Dスケールを使用し、睡眠障害の症状(入眠障害、夜間覚醒、早朝覚醒、日中の過眠)別に、うつ状態(CES-Dスケール≧16)の人の割合を健常者と比較した。

 その結果、健常者に比べてうつ状態の人が最も多かったのが入眠障害(調整オッズ比1.56)だった(表1)。また、CES-Dスケールの点数をより重症の基準にしても、その傾向は変わらなかった。兼板氏は、「従来、不眠の中でうつと関連性が高い因子は早朝覚醒だと言われていたが、早朝覚醒(調整オッズ比1.34)よりも入眠障害の方が関連性が高かった。今後は、うつの治療に入眠障害の改善が重要になってくるのではないか」と語っている。

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