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段差を乗り越える電動車いす登場へ
イノベーション・ジャパン2006でUBS賞を受賞

全方向移動・旋回の機構を搭載した試作機を操縦する埼玉工業大の和田正義氏。

 全国の大学の優れた知的財産を産業界に紹介する、産学連携マッチングイベント「イノベーション・ジャパン2006-大学見本市」(主催:科学技術振興機構、NEDO技術開発機構)で、埼玉工業大助教授の和田正義氏らのグループが出展した「段差に強く、操作性の良い全方向電動車椅子の研究開発」が、最もビジネスの可能性がある知的財産に贈られるUBS賞を受賞した。医療・健康分野からの同賞の受賞は初めて。

 和田氏らのグループが開発したのは、左の前後輪を1つのモーターで、右の前後輪を別のモーターでそれぞれ駆動する4WDシステムを搭載した仕組み。この機構を採用すると、従来の後輪駆動型の電動車いすに比べ、3.5倍の高さの段差を乗り越えることができる。

 これまでの実験は、直径10cmの車輪で行っていたが、現在、30cmの車輪での実験を継続しており、10~15cmの段差に乗り上げることが可能だという。歩道の段差のほとんどを車輪の力だけで乗り越えられることになる。

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