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置き忘れ防止の決定打かIC付きガーゼ
体内のガーゼをすべて3秒以内に検出、偽陽性・偽陰性ともゼロ

 確認をいくら徹底しても、手術時に患者の体内にガーゼを置き忘れる事故が後を絶たない。しかし、JR東日本のSuica(スイカ)と同様の技術で、体内のガーゼを確実に検出する新システムが登場、米スタンフォード大学のAlex Macario氏らが、同意を得た患者の体内に実際に留置する臨床試験を行った結果、すべてのガーゼを3秒以内に発見でき、偽陰性、偽陽性はゼロという成果が得られた。詳細は、Archives of Surgery誌2006年7月号に報告された。

 米国では、手術1万件につき1件の割合で、異物の置き忘れがあると報告されている。3件に2件はガーゼの置き忘れだ。そのため、器材の数を術前、術中、切開部分を閉じる時の計3回確認することが推奨されている。しかし、この方法も完全ではない。緊急手術、予定にない術式変更、患者がBMI高値、などが置き忘れの危険因子といわれている。

 体内に残されたガーゼは害を及ぼさない場合もあるが、最悪の場合、死に至るような深刻な症状を引き起こす。2000年には、米国で、異物の置き忘れにより57人が死亡したと報告されている。

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