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生活習慣病予防の運動指標は「エクササイズ」
厚労省の検討会がが簡便な指針作成

 厚生労働省の「運動所要量・運動指針の策定検討会」は、糖尿病などの生活習慣病予防を目的に「健康づくりのための運動指針(エクササイズガイド)2006」を作成、7月25日の第23回厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会に報告した。これは1989年に作成された「健康づくりのための運動所要量」を抜本的に見直し、生活習慣病を予防する観点を重視して作成されたもの。

 この指針は、身体活動全般を速歩やジョギングなどの「運動」、日常の掃除や買い物などの「生活活動」に分け、「エクササイズEx)」という身体活動量の単位を設定、どの活動をどれくらい行えば必要な運動量を達成できるかを一目で分かるようにしたのが特徴だ。運動習慣のない人でも、日常生活の中で活動量を増やし生活習慣病予防に取り組めるよう工夫している。

 Exとは、運動強度と活動時間をかけ合わせた単位。生活習慣病予防に必要な活動量は「週当たり23Ex」を目標とし、うち4Exはランニング、水泳など活発な運動を行うとした。65歳までは年齢や性別により区分する根拠がなかったため、同一の身体活動量とした。

 指針では日常の様々な身体活動に対し、1Exに相当する時間を明記(表1)。例えば、日常生活では、普通歩行20分、階段の上り下り10分などが1Exになり、きつい活動ほど時間は短くてすむ。これらを組み合わせて1週間で23Exを目指す。この指針は健康な成人を対象とした指針で、「疾病がある場合には医師の指導の下に行うことが必要」とされている。さらに、メタボリックシンドロームの該当者・予備軍向けに、内臓脂肪減少のための身体活動量の目標設定の仕方も紹介している。

 「『エクササイズ』は『体を動かさないといけない』という意図が伝わりやすい言葉だ。いろいろな案が出たが、最終的にはほぼ全員が『エクササイズ』に賛同した」(座長で愛知県健康づくり振興事業団健康科学総合センター長の富永祐民氏)。指針作成に携わった国立長寿医療センター病院長の太田壽城氏は「エビデンスに基づいた、シンプルで普及しやすい指針といえる」と話している。

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