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新マーカーは冠疾患の予測精度を高めず
(7/28訂正)

 C反応性蛋白質CRP)やE-セレクチンなど、新たに見い出された冠疾患(CHD)マーカーは、CHD発症予測モデルのパラメータとして組み入れても、予測精度の向上につながらないという研究成果が、米ミネソタ大学のAaron R. Folsom氏らによって報告された。詳細はArchives of Internal Medicine誌2006年7月10日号に報告された。

 既存の疫学研究により、CHDリスク上昇に関係する危険因子が数多く同定されてきた。フラミンガム研究によって、CHD 発症に関する主な危険因子として、年齢高血圧喫煙総コレステロール値の上昇などが指摘されて以来、臨床医は、これらの危険因子に基づく予測モデルをリスクの評価と発症予防に利用してきた。こうした危険因子の多くは、投薬などによって改善可能であり、臨床的な利益が得られる利点がある。近年見い出された新規マーカーについては、CHDと統計学的に有意な関係が示されてはいるが、CHD発症予測における有用性については明確になっていなかった。

Folsom氏らは、ネステッド・ケース・コントロール・データを用いた疾患発症率ROC解析のための統計学的方法を開発、それを約1万6000人を対象としたAtherosclerosis Risk in Communities(ARIC)試験のデータに適用して、CHD(心筋梗塞致死的CHD冠動脈形成術の適用)発症予測における19の新規マーカーの有用性を評価した。ARICは、1万5792人の成人(45-74歳)を1987~1989年から追跡した試験。ベースラインと3年ごとに3回の計4回、被験者たちは種々の検査を受けていた。

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