日経メディカルのロゴ画像

中皮腫検査可能な試薬が発売
簡便に実施でき診断の精度向上

「Human N-ERC/Mesothelin Assay Kit-IBL」(提供:樋野氏)

 昨年6月、アスベストによる中皮腫患者がクボタの工場周辺(兵庫県尼崎市)の住民に発生していることが発覚し、アスベスト被害が大きな社会問題になるきっかけとなった。それから約1年となる今月の5日、免疫生物研究所(群馬県高崎市)が、診断が難しい中皮腫のスクリーニングに有用な試薬を発売した。

 この試薬の名称は、「Human N-ERC/Mesothelin Assay Kit-IBL」。中皮腫の患者の血中に過剰に分泌されている蛋白質「ERCメソテリン)」を、EIA法(酵素免疫測定法)によって検出するキットだ。患者から血液を採取し、その血清をアッセイプレート(抗ERC抗体を固定)上で試薬(標識した抗ERC抗体)と反応させれば、その吸光度によって血中濃度を測定できる。免疫生物研究所が、ERCを発見した順天堂大病理学第二講座教授の樋野興夫氏と共同で開発した。

この記事を読んでいる人におすすめ