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COVID-19死亡率はACE1の遺伝子型と強く相関
Gene誌より

2020/08/24
平山幹生(春日井市総合保健医療センター参事)

 SARS-CoV-2による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの大きな特徴の一つは、特定の地域や民族に顕著な影響を与えていることである。特にヨーロッパでは、最初にウイルスが出現した東アジアと比較して、SARS-CoV-2が高い罹患率と死亡率をもたらした。これは,過去のインフルエンザ、SARS、MERSなどの世界的なウイルス感染症では経験されておらず、SARS-CoV-2に特有のものである。

 アンジオテンシン変換酵素(ACE)がSARS-CoV-2の受容体であることから、ACE2関連遺伝子に着目し、SARS-CoV-2感染に関連する遺伝的因子の関与を検討した結果が、Gene誌7月3日号に報告された(Yamamoto N et al. SARS-CoV-2 infections and COVID-19 mortalities strongly correlate with ACE1 I/D genotype. Gene 2020; 758:144944.)1)。その結果、ある集団におけるACE1 II(insertion/insertion)遺伝子型頻度は、SARS-CoV-2感染者数と有意に負の相関があることが明らかになった(Iはinsertion。IIはinsertionをホモで保有するという意味。後出のDはdeletion)。同様に、ACE1 II遺伝子型は SARS-CoV-2 感染による死亡者数と負の相関が見られた。これらのデータは、ACE1 II遺伝子型がCOVID-19の有病率や臨床転帰に影響を与え、COVID-19のリスクや重症度を予測するマーカーとして機能する可能性を示唆している。

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