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J Am Coll Cardiol HF誌から
HIVに感染している心不全患者の心突然死のリスクは非感染者より高い
米国のレトロスペクティブ研究の結果

2019/09/25
山田 裕紀子=メディカルライター
HIVに感染している心不全患者の心突然死のリスクは非感染者より高いの画像

 ヒト免疫不全ウイルスに感染(PHIV)している心不全で急性非代償性心不全による入院患者の心突然死(SCD)の発生率とSCDのリスク因子に関するレトロスペクティブ研究が米国の単一施設を受診した患者を対象に行われた。解析の結果、PHIV心不全患者でのSCD発生率は非感染者よりも有意に高く、SCDのリスク因子として、冠動脈疾患(CAD)、CD4陽性細胞数低値、コカイン使用、β遮断薬の非服用、左室駆出率(LVEF)低値、広いQRS幅が同定された。この結果はJ Am Coll Cardiol HF誌9月号に掲載された。

 PHIVは、HFのリスクが高い可能性が指摘されていることに加え、心不全に罹患していなくてもSCDのリスクが高いと考えられている。また、SCDの主要なリスク因子、例えばCAD、糖尿病、喫煙、違法薬物使用などについてはPHIVでも多く認められる。さらに、PHIVでは、SCDと関連するとされる心筋線維化が認められる。これらのことから、PHIVはSCDの高リスク集団の可能性があるが、PHIVの心不全患者のSCDリスクに関するデータはない。

 そこで本研究では、HFにより入院したPHIVにおけるSCDの発生率と、SCDと関連するリスク因子を明らかにすることを目的とした。

 2011年に、米国の

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