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Ann Intern Med誌から
脂溶性スタチンは肝細胞癌のリスクを減らす
慢性のHBVとHCV感染患者を対象にスタチン使用者と非使用者を比較

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 肝炎ウイルス(HBV/HCV)の慢性感染者は肝細胞癌(HCC)のリスクが高い。米国Massachusetts総合病院のTracey G. Simon氏らは、スウェーデンの肝炎患者登録のデータを利用したコホート研究を行い、スタチン治療を受けているウイルス肝炎患者と傾向スコアがマッチするスタチンを使っていないウイルス肝炎患者のHCC発症率を比較して、脂溶性スタチンによる治療を受けていた患者は、スタチンを使っていない患者よりも発症率が低かったが、水溶性のスタチンでは有意差は見られなかったと報告した。結果はAnn Intern Med誌2019年8月20日号に掲載された。

 HBVまたはHCV感染に対する治療は肝細胞癌のリスクを低下させるが、既に線維化が進行している患者では、リスクが高い状態が持続する。基礎研究や観察研究では、脂溶性のスタチンが肝細胞癌の進行を予防することを示唆する報告があるが、臨床的なエビデンスを示した研究はなかった。そこで著者らは、HBVまたはHCV感染者の肝細胞癌の発症に対するスタチンの影響を検討するためのコホート研究を計画した。

 スウェーデンでは感染症対策の一環として、1967年からB型肝炎の、1990年からC型肝

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