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Ann Intern Med誌から
SGLT-2阻害薬は尿路感染症を増やさない?
傾向スコアをマッチさせた大規模コホートでインクレチン関連薬と比較

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 米国Harvard大学医学部のChintan V. Dave氏らは、米国の民間医療保険データベースを利用して、SGLT-2阻害薬の使用を開始した2型糖尿病患者と、DPP-4阻害薬やGLP-1受容体作動薬の使用を開始した患者の重度の尿路感染症(UTI)リスクを比較するコホート研究を行い、SGLT-2阻害薬はUTIリスクを増加させていなかったと報告した。結果は、Ann Intern Med誌電子版に2019年7月30日に掲載された。

 SGLT-2阻害薬は尿糖を増加させるため、細菌の増殖を容易にする可能性があると考えられている。しかし、SGLT-2阻害薬の使用と重症UTIの関係について検討したメタアナリシスでも一貫した結果は得られていない。FDAは市販後調査の報告例に基づいて、2015年に重症UTIの警告を追加したが、敗血症を伴うUTIはまれなイベントであるため、通常規模の臨床試験では発症率の違いを検出するのが難しい。

 そこで著者らは、大規模なコホート研究でSGLT-2阻害薬の使用により重症UTIリスクが上昇するのかどうかを検討するため、DPP-4阻害薬またはGLP-1受容体作動薬の使用を開始した2型糖尿病患者とUTIリスクを比較することにした。

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