米国Hospital for Special SurgeryのBella Mehta氏らは、National Inpatient Sample(NIS)データベースを用いて1998~2015年の入院記録を調べ、全身性エリテマトーデス(SLE)の妊婦とSLEではない妊婦を比較し、18年間に母体死亡率などの妊娠関連アウトカムはどちらの妊婦も改善していたが、SLE妊婦の方が減少率は大きかったと報告した。結果はAnn Intern Med誌2019年7月9日号に掲載された。

 SLE患者の妊娠出産は母子ともにハイリスクと考えられ、過去には妊娠継続をあきらめた方がいいとされていた時期もある。病態の理解と治療法の進歩などにより、状況は改善していると予想されるが、単独施設のコホート研究など小規模なデータしか報告されていなかった。そこで著者らは、米国政府のAgency for Healthcare Research and Qualityが作った米国で最大規模の入院患者データベースであるNationwide Inpatient Sample(NIS)を利用して全米規模の成績の変化を調べることにした。NISは毎年約700万件の入院データを記録している。

 NISのデータから、1998~2015年に妊娠に関連している入院患者全員を抽出して、SLEがある妊婦とSLEではない妊婦に分類した

SLE女性の妊娠で母子の安全は向上したか?の画像

ログインして全文を読む