血流感染症(BSI)患者の転帰は、適切な抗菌薬を速やかに投与できるかどうかに掛かっている。BSIの診断に標準的に用いられている血液培養は、感度が低く、結果が得られるまでに数日を要する。先頃、米食品医薬品局(FDA)は、T2 Biosystems社製の、T2磁気共鳴を用いる、培養不要のBSI診断検査T2Bacteria Panelを承認した。米国Pittsburgh 大学のM. Hong Nguyen氏らは、T2Bacteria Panelの精度を血液培養と比較した結果をAnn Intern Med誌2019年5月14日号に報告した。

 T2Bacteria Panelは、Becton Dickinson社の標準的な採血管であるVacutainerに入っている全血標本をそのまま利用できる、完全に自動化された検査だ。専用のT2Dx機器を用いて、個々の細菌に特異的なDNAを増幅させ、そこに超常磁性粒子を加えて、増幅したDNAとの凝集塊を形成させて、T2磁気共鳴により検出する。この検査は、BSIの原因として最も一般的なESKAPE病原体(腸球菌、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、緑膿菌、大腸菌)を標的としている。血液培養で陽性となるBSIのおおよそ半数はESKAPEが原因だ。

 今回著者らは、成人のBSI疑い例に対するT2Bacteria Panelの診断精度を血液培養と比

培養より早い血流感染の検査が米国で承認の画像

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