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Ann Intern Med誌から
SGLT2阻害薬使用者ではフルニエ壊疽に注意
他の糖尿病治療薬では35年間に19件だった重症壊疽が6年間に55件発生

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 2018年に米食品医薬品局(FDA)は、稀だが緊急を要する、尿路の壊死性感染症であるフルニエ壊疽(FG)とSGLT2阻害薬の関係について、警告を発した。FDAのSusan J. Bersoff-Matcha氏らは、FDAが収集している有害事象報告から、糖尿病で、SGLT2阻害薬または他の血糖降下薬を使用中にFGを発症した症例に関する情報を検討して、Ann Intern Med誌電子版に2019年5月7日に報告した。

 会陰部の壊疽性筋膜炎とも呼ばれるFGの症状は、外性器、会陰、肛門周囲などに突然現れ、急速に進行する。治療には抗菌薬の投与と速やかな外科的介入が必要だ。危険因子として、アルコール中毒、HIV感染症、細胞毒性を持つ薬の使用などが同定されている。また、FG患者の32~66%が糖尿病を有することも知られている。FGの発症率は低く、男性で10万人当たり1.6人で、最も発症率が高い50~79歳でも10万人当たり3.3人と報告されている。危険因子を保有する多くの人の中で、ごく一部のみが発症する理由は明らかではなかった。

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