サプリメントの使用が健康に及ぼす利益とリスクについては議論がある。米国Tufts大学のFan Chen氏らは、米国のNational Health and Nutrition Examination Survey(NHANES)のデータを分析して、食事から摂取した適量の栄養素は死亡リスクの減少につながるが、サプリメントの使用は死亡率に影響を与えておらず、過剰に摂取した場合は逆に死亡率増加につながることがあると報告した。結果はAnn Intern Med誌2019年4月9日号に報告された。

 NHANESのデータを調べた研究で、米国の成人の半数超が過去30日以内にサプリメントを使用していたことが報告されている。これまでに行われた、サプリメントの健康への影響を検討した研究では、全体としてサプリメントには利益も害もないことが示唆されていた。しかし、サプリメントによる過剰摂取が肺癌や前立腺癌を増やすと報告した研究もある。そこで著者らは、栄養素の摂取がもたらす利益とリスクを、用量の影響と摂取源(食品かサプリメント)の影響の両面から調べることを計画した。

 栄養素の摂取状況は、1999~2000年に実施したNHANESから、2009~2010年に実施したNHANESまで、6回分の調査データを用いた。

サプリメントに死亡率減少効果はないの画像

ログインして全文を読む