近年、入院中の赤血球輸血を制限した方が、患者の転帰は良好になることが示され、入院中の短期的な貧血を容認するようになった。米Kaiser Permanente Northern CaliforniaのNareg H. Roubinian氏らは、入院中の輸血を制限することが、退院後6カ月間の患者の転帰に与える影響について検討する後ろ向きコホート研究を行い、この方針が有害なアウトカムを増やしていなかったと報告した。詳細は、Ann Intern Med誌電子版に2018年12月18日に掲載された。

 以前は、入院患者にヘモグロビン値が7〜10d/dLの貧血が見られた場合、赤血球輸血が行われていた。しかし、赤血球輸血を制限した方が、輸血に伴う合併症を減らすことができるというランダム化試験の報告が蓄積されてきたため、これにそってガイドラインが修正された。

 著者らが所属する病院を含む地域の病院ネットワークは、患者への輸血を減らすための学際的なプログラムを2010年に開始した。手術前の患者の中から貯蔵鉄が最適なレベルを下回る患者を同定し治療すること、セルサルベージと止血薬の適用を増やすこと、内科的治療と外科的治療と可能な場合は自己血輸血を推奨するもの

退院時の中等度貧血患者に赤血球輸血は不要の画像

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