スイスGeneva大学病院のMarc Righini氏らは、臨床的に肺塞栓(PE)が疑われる妊婦の診断戦略を提案し、395人の妊婦に適用して検証したところ、このアルゴリズムに従って陰性と判定され、肺塞栓を除外した妊婦では、その後3カ月間の追跡で静脈血栓塞栓症(VTE)発症率が0%だったと報告した。詳細は、Ann Intern Med誌2018年10月23日号に掲載された。

 PEの診断アルゴリズムを作成する従来の研究では、妊婦は除外対象にされていることが多い。また、妊娠中はDダイマーが通常より上昇しやすく、放射線を用いるCTや放射性同位元素を用いるシンチの懸念が大きくなるといった事情がある。そこで著者らは、PEが疑われる妊婦の診断戦略として、まず改訂ジュネーブスコアを用いて検査前確率を判定し、それによって高感度Dダイマー検査、圧迫法による両側下肢超音波検査(CUS)、CT肺動脈造影(CTPA)、換気血流スキャン(肺シンチ)を組み合わせる方法を提案し、多施設前向き研究で精度を検証することにした。

 対象は、急性発症の息切れ、息切れの悪化、原因不明の胸痛がありフランスとスイスの11施設の外来を受診したPEの疑いがある妊婦。除外対象は、年齢18歳未満、ヨード造

妊婦の肺塞栓除外戦略を検証した研究の画像

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