心房細動(AF)患者に経口抗凝固薬治療を開始する目安として、多くのガイドラインがCHA2DS2-VAScスコアを推奨している。米California大学San Francisco校のSachin J. Shah氏らは、抗凝固薬治療のメリットを検証した有名な4つのコホート研究の中でも、抗凝固薬を使用しなかったAF患者の1年当たりの脳梗塞発症率が異なっていたことに着目し、CHA2DS2-VAScスコアがいくつの時に抗凝固薬治療を開始するのがQALYを最大化するかを推定し、最も大きなメリットが得られるスコアはコホート間で大きく異なっていたと報告した。詳細は、Ann Intern Med誌2018年10月16日号に掲載された。

 抗凝固薬を患者に処方するかどうかの判断で、多くのガイドラインがCHA2DS2-VASc(うっ血性心不全、高血圧、年齢、糖尿病、脳卒中、血管疾患に基づく脳梗塞リスクスコア)などの利用を推奨し、設定された閾値を上回れば、抗凝固薬の利益は出血リスクより高くなるとしている。前提にあるのは、CHA2DS2-VAScスコアは、母集団に関わらず抗凝固薬を使用しない患者の脳梗塞リスクを正確に反映し、抗凝固薬は閾値を超えた患者の脳梗塞発症リスクを約3分の2まで引き下

抗凝固療法の目安は母集団によって変動するの画像

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