癌の病歴がある関節リウマチ(RA)患者に対する腫瘍壊死因子阻害薬(TNFi)の安全性は保証されていない。スウェーデンKarolinska研究所のPauline Raaschou氏らは、スウェーデン国民を対象に住民ベースのコホート研究を行い、同じ癌の病歴を持つRA患者でTNFiによる治療を受けていない人と癌の再発率を比較して、TNFiによるRA治療は癌の再発率を上昇させていなかったと報告した。Ann Intern Med誌2018年8月14日号に掲載された。

 アダリムマブ、セルトリズマブ、エタネルセプト、ゴリムマブ、インフリキシマブなどのTNFiは、RAや他の慢性炎症性疾患の治療に広く用いられている。理論的にTNFiによる治療は癌の再発に影響を与える可能性があるが、これまでの研究では結果に一貫性がなく、癌の再発率や新たな癌の発生率を増加させるというものと、再発率に有意差がないと報告したものがある。そこで著者らは、最初に診断された癌のステージや、TNFiによる治療開始までの時間などを考慮した上で、RAに対するTNFi治療が癌再発リスクを上昇させるかどうかを調べることにした。

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