HCVに感染したドナーの腎臓を、HCV陰性のレシピエントに移植する試みを進めている米Pennsylvania大学のPeter P. Reese氏らは、移植後の抗HCV薬投与によりレシピエントはHCV治癒となり、1年後の時点で移植された腎臓の機能とQOLは良好に維持されていると報告した。結果はAnn Intern Med誌2018年8月7日号に掲載された。

 米国では2016年に、HCV陽性であるために移植に使われなかった腎臓が800個あったという。近年ではHCV治療が大きく進歩し、直接作用型抗HCV薬による治癒率は95%を超えたため、HCV陽性の腎臓をHCV陰性患者への移植に利用できれば、患者の待機期間が短縮される可能性がある。

 すでに小規模な2件の研究(THINKER-1試験とEXPANDER試験)で示された予備的なデータは、HCV陽性ドナーの腎臓をHCV陰性レシピエントに安全に移植できる可能性を示していた。しかし、移植を受ける患者にリスクについて説明するためには、移植後のQOLや腎機能に関する長期的な見通しに関する情報が必要だ。

 著者らが先に行ったTHINKER-1試験は、HCV陽性ドナーからの腎移植を受けたHCV陰性患者にHCVが検出された時点で、エルバスビル・グラゾ

HCV感染ドナーの腎臓は移植に使えるの画像

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