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Arch Intern Med誌から
成人市中肺炎の入院期間を2日短縮する方法
3ステップの診療計画で安全な短縮が可能に

 市中肺炎で入院した成人患者に対して、早期の運動開始、経口抗菌薬への切り替えのための客観的基準の使用、退院判断のための基準の使用、という3ステップの診療計画を適用すると、入院期間を安全に短縮できることが、無作為化試験によって明らかになった。スペインBarcelona大学Bellvitge病院のJordi Carratala氏らが、Arch Intern Med誌2012年6月25日号に報告した。

 市中肺炎患者の入院期間は様々で、そのばらつきが医療費に大きな影響を与えている。著者らは、市中肺炎患者の入院期間がばらつく理由を、抗菌薬の静脈内投与を経口投与に切り替える時期を判断するための客観的な基準や、退院決定に利用できる基準がないからではないかと考えた。そこで、市中肺炎患者に対する3ステップの診療計画を考案し、その有効性と安全性を評価する無作為化試験を実施した。

 患者登録は、バルセロナの2つの3次病院で05年5月1日から07年12月31日まで行った。市中肺炎で入院が必要と判断された、免疫機能が正常な18歳以上の患者で、「肺炎重症度指数(Pneumonia Severity Index;PSI)がIVまたはVの患者」、もしくは「PSIはI~IIIだが、呼吸不全、バイタルサインが不安定、先の抗菌薬治療に反応なし、血行性感染あり、入院が必要な不安定な併存疾患あり、の条件を1つ以上満たす患者」を合わせて401人登録。3ステップの診療計画を適用する群(200人、平均年齢71.5歳)または通常の治療群(201人、69.7歳)に無作為に割り付けた。

 この診療計画は、以下の3ステップからなる。

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