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Ann Intern Med誌から
心膜炎再発後の予防にコルヒチンが有効
イタリアで行われた無作為化試験CORPの結果

 心膜炎再発を経験した患者を対象に、通常の抗炎症治療に加えてコルヒチンを投与すると、再発率が有意に低下し、1週間以内に寛解となる患者も有意に増えることが、イタリアMaria Vittoria病院のMassimo Imazio氏らが行った二重盲検無作為化試験で明らかになった。論文は、Ann Intern Med誌電子版に2011年8月28日に掲載された。

 急性心膜炎後の再発率は高く、10~30%の患者が初回再発を経験する。さらに、初回再発後の再発率は最大で50%に達する。だが、再発予防のための有効な治療法を示すエビデンスはこれまでほとんどなかった。

 これまでに行われた観察研究や非盲検試験などの結果は、コルヒチンが心膜炎の再発の2次予防(初回再発後の再発予防)において有望であること、低用量なら安全であることを示していたが、これを確認する質の高い無作為化試験はこれまで行われていなかった。

 そこで著者らは、心膜炎の2次予防におけるコルヒチンの有効性と安全性を調べるため、二重盲検の多施設無作為化試験CORPを、イタリア都市部にある総合病院4施設で実施した。

 05年8月から09年4月にかけて、心膜炎の初回再発を経験した18歳以上の患者120人を登録。全員に通常のケア(アスピリン800~1000mgまたはイブプロフェン600mgを8時間おきに7~10日間投与し、その後3~4週かけて減量)を適用し、さらにコルヒチン追加(60人、平均年齢47.9歳)または偽薬追加(60人、47.3歳)に割り付け、10年10月まで追跡した。

 コルヒチン群には初日に1.0~2.0mgを投与し、その後6カ月間は、維持用量となる0.5~1.0mg/日を投与した。1日用量は2分割し、12時間おきに投与した。体重が70kg未満で上記の用量のコルヒチンに非忍容を示した患者には、より低い用量(初日は12時間おきに0.5mg、その後は0.5mgを1日1回)を用いた。消化器症状が続く患者については、まず2分の1に減量し、それでも症状軽減がない場合は治療を中止した。

 評価は1週間後、1カ月後、3カ月後、6カ月後、12カ月後、18カ月後に行った。

 主要エンドポイントは、18カ月時の再発率に、2次エンドポイントは、72時間の時点で症状が持続していた患者の割合、1週間の時点の寛解率、再発回数、割り付けから再発までの時間、疾病関連入院、心タンポナーデ、収縮性心膜炎に設定。分析はintention-to-treatで行った。

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