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Arch Intern Med誌から
BMI正常でも腹部肥満は死亡リスクを高める

 BMIにかかわらず、腹囲が大きいと死亡リスクは高い―。米国人を対象に腹囲と全死因死亡との関係を調べた研究で、そのような結果が得られた。米癌協会のEric J. Jacobs氏らが、Arch Intern Med誌2010年8月9/23日号に報告した。

 腹囲は腹部肥満の尺度となる。これまでにも腹囲は、BMIとは別個に、インスリン抵抗性や2型糖尿病、脂質異常症、冠疾患や死亡のリスク上昇に関係することが示されていた。著者らは今回、BMIに基づいて層別化した人々における腹囲と死亡の関係を詳しく調べた。

 Cancer Prevention Study II(CPS II)Nutrition Cohortとして登録された50歳以上の米国人の中から、条件を満たした男性4万8500人(年齢の中央値は69歳)と女性5万6343人(67歳)を選び、腹囲と死亡の関係を調べた。1997~2006年の間に、それらのうちの男性9315人、女性5332人が死亡していた。

 腹囲に基づく層別化は5cm刻みとし、男性は90cm未満を、女性は75cm未満を参照群にした。

 BMIと他の危険因子で調整すると、参照群より腹囲が大きいグループ全てについて死亡リスク上昇は有意だった。腹囲最大群の死亡リスクは参照群の約2倍だった。

 男性の90~95cm群の死亡の相対リスクは1.15(1.06-1.24)、95~100cm群は1.11(1.03-1.21)、100~105cm群は1.32(1.21-1.44)、105~110cm群は1.38(1.25-1.53)110~115cm群は1.55(1.38-1.75)、115~120cm群は1.80(1.55-2.09)、120cm以上群は2.02(1.71-2.39)。

 女性の75~80cm群の死亡の相対リスクは1.24(1.11-1.38)、80~85cm群は1.17(1.05-1.31)、85~90cm群は1.48(1.32-1.67)、90~95cm群は1.47(1.32-1.67)、95~100cm群は1.68(1.46-1.93)、100~105cm群は1.74(1.49-2.03)、105~110cm群は1.98(1.66-2.36)、110cm以上群は2.36(1.98-2.82)。

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