日経メディカルのロゴ画像

Arch Intern Med誌から
非選択的NSAIDSも脳卒中リスクを高める
リスク上昇はCOX-2選択的NSAIDSでより大きい

 NSAIDS使用と脳卒中の関係を調べる集団ベースの前向き試験の結果、COX-2選択的なNSAIDのみならず非選択的NSAIDのナプロキセンでも、使用中には脳卒中リスクが有意に上昇することが示された。オランダErasmus Medical CenterのMendel D. M. Haag氏らの報告で、詳細はArch Intern Med誌2008年6月9日号に報告された。

 COX-2選択的NSAIDが心血管イベントリスクを上昇させると報告されて以来、様々な研究が行われてきたが、いまだに心血管リスク上昇はCOX-2選択的NSAIDに限定されるのか、それとも他のNSAIDにも見られる現象なのかは分かっていない。また、リスク上昇の機序についても議論があるのが現状だ。加えて、脳卒中とNSAIDの関係については一貫した結果が得られていない。

 そこで著者らは、NSAIDの使用と脳卒中リスクを前向きに調べる大規模な集団ベースの研究を行った。

 Rotterdam Studyは、1991~93年に脳卒中ではない55歳以上の7722人を登録し、2004年9月(この時点でロフェコキシブが回収された)まで追跡して脳卒中発症の有無を確認した試験。

 調剤されたすべての処方薬に関する情報が得られた7636人を分析対象とし、Cox回帰モデルを用いて、脳卒中のハザード比を求めた。交絡因子として、年齢、性別、収縮期血圧、BMI、コレステロール値、喫煙、心筋梗塞、心房細動、心不全、一過性脳虚血発作、冠動脈バイパス術、経皮経管的冠動脈再建術、糖尿病、降圧薬使用、アスピリン使用、抗血栓薬使用で調整を実施した。

 NSAIDは、COX選択性(COX-1選択的、非選択的、COX-2選択的)によって、下記のように分類した。

この記事を読んでいる人におすすめ