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AIM誌から
マグネシウムは中高年喫煙男性の脳梗塞リスクを低減
高摂取群は低摂取群に比べ15%リスクが低い

 マグネシウムの摂取は中-高年喫煙男性の脳梗塞リスクを低減することが、二重盲検の無作為化比較試験の結果、明らかになった。スウェーデン国立環境医学研究所のSusanna C. Larsson氏らの報告で、詳細はArch Intern Med誌2008年3月10日号に掲載された。

 マグネシウム、カルシウムカリウムを高用量摂取し、ナトリウムの摂取量を低く抑えれば、血圧が下がり脳卒中リスクは減少すると考えられてきたが、前向き試験では明確な根拠が得られていなかった。

 著者らは、食事を介したこれらの摂取が脳卒中の1次予防において有効かどうかを調べることにした。対象は、ベースラインで脳卒中歴がなかった2万6556人のフィンランド人男性喫煙者で、年齢は50~69歳、喫煙量は1日に5本以上とした。

 試験では、ベースラインで詳細な食物摂取頻度調査を実施し、これらミネラルの摂取量を調べた。一般に、マグネシウム摂取量の多い男性は、BMIが高く、糖尿病または冠疾患歴を有する頻度が多かったが、運動量は多かった。さらに果物、野菜、シリアルの摂取量が多く、他のミネラルや葉酸、ビタミンCとE、食物繊維も多かった。アルコールと飽和脂肪の摂取量は少なかった。カルシウム、カリウム、ナトリウム高摂取群も同様の傾向を示した。

 エンドポイントは、1985年の割り付けから2004年12月31日まで(平均追跡期間13.6年)の初回脳卒中とした。追跡中に2702人が脳梗塞、383人が脳出血、196人がくも膜下出血を起こした。分類不明の脳卒中は84人だった。

 年齢と心血管危険因子で調整後、Cox比例ハザード解析により相対リスクを求めたところ、マグネシウム高摂取は脳梗塞リスクを有意に下げるが、マグネシウム摂取量と脳出血またはくも膜下出血の間には、用量反応関係は見られないことが明らかになった。マグネシウム摂取量において最高5分位群を最低5分位群と比較すると、脳出血の相対リスクは0.85(95%信頼区間0.76-0.97、P=0.004)だった。

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