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β遮断薬の服薬遵守率維持は手紙2回送付で可能
介入は16人に1人の割合で服薬遵守者を増やす

 β遮断薬は、心筋梗塞患者の退院時に日常的に処方されているが、服薬遵守は難しく、時間が経つにつれて指示通り使用されなくなる。米国Kaiser Permanente NorthwestのDavid H. Smith氏らの試験の結果、服薬遵守の維持において、患者に直接手紙を送付する簡単安価な方法が有効であることが示された。詳細は、Arch Intern Med誌2008年3月10日号に報告された。

 著者らが効果を確認した介入は、2カ月間隔で2回、患者に手紙を送付する方法。患者個人に宛てた2通の手紙は、1)心筋梗塞患者にとってβ遮断薬が重要である理由、2)服用しなかった場合の危険性、3)有害事象に関する情報――を分かりやすく説明した。2回目の手紙にはパンフレットも同封。そこには、β遮断薬と共に処方されることの多い薬剤(スタチン、ACE阻害薬、ARBなど)について説明した簡単なリーフレットも含まれていた。

 介入群の患者の主治医にも手紙を送り、服薬遵守を呼び掛ける手紙を患者に郵送することを知らせるとともに、生涯にわたるβ遮断薬の使用を推奨しているガイドラインを念頭に置いて、服薬遵守を指導するよう求めた。

 対照群に割り付けられた患者と医師には、接触はしなかった。

 著者らは、この方法の有効性を評価するクラスター無作為化試験を、地理的に離れた4カ所(Boston、Minneapolis、Atlanta、Portland)の健康維持組織の会員を対象に実施した。

 そして2003年12月1日から2004年6月18日に心筋梗塞との診断を受けて退院した患者を登録し、条件を満たした患者907人のうち458人を介入群、449人を対照群として追跡した。脱落者と死者を除いて、それぞれ426人と410人が解析対象となった。登録時に、介入群の患者は心筋梗塞から平均138日、対照群は134日を経過していた。

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