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硫酸グルコサミンは変形性股関節症に効果なし
患者の症状と関節変形の進行を抑制できず

 変形性股関節症患者に硫酸グルコサミンを2年間投与し、その症状と構造的変化の進行を評価した結果、すべての指標においてプラセボ群との間に差を見いだせなかった。オランダErasmus医療センターのRianne M. Rozendaal氏らの報告で、詳細はAnnals of Internal Medicine誌2008年2月19日号に掲載された。

 グルコサミンは多くの国でOTC薬であり、サプリメントとして広く利用されている。硫酸グルコサミンが変形性関節症とその症状に与える影響については議論がある。例えば、疼痛軽減効果について、効果がある、ないという報告が混在している。また、過去に行われた研究の多くが変形性膝関節症患者を対象としたもので、股関節症患者を登録している研究はほとんどなく、関節構造の変化に対する影響を調べた研究もわずかしかなかった。

 著者らは、オランダRotterdamの一般開業医により、2003年9月から2004年3月に登録された222人の変形性股関節症患者を無作為に1500mg/日の硫酸グルコサミン(111人)またはプラセボ(111人)に割り付け、2年間治療を継続した。対象者は、米国リウマチ学会の基準に基づいて診断された患者で、Kellgren Lawrenceスコアが4未満とした。

 主要アウトカム評価指標は24カ月後のWOMACインデックスの疼痛および機能スコアと関節間隙狭窄度、2次アウトカム評価指標は、3カ月後、12カ月後、24カ月後のWOMAC疼痛、機能、こわばりのスコアとVAS(Visual analogue scale) による痛みの程度に設定した。

 ベースラインと24カ月後のWOMACスコア比較において、疼痛レベルの変化に差はなかった。グルコサミン群ではスコアの変化は-1.90、プラセボ群では-0.30で、BMI、性別、年齢、鎮痛剤の使用、片側疾患か両側疾患か、Kellgren Lawrenceスコアで調整した平均差は-1.54(95%信頼区間-5.43から2.36)だった。

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