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タミフル投与は成人入院患者の死亡リスクを8割低減
入院期間への影響は確認できず (11/20訂正)

 オセルタミビル(商品名:タミフル)の投与は症状発現から48時間以内とされているが、インフルエンザで入院した成人患者の場合には、48時間超の投与でも死亡率低減に結び付くことが示唆された。カナダToronto大学のAllison McGeer氏らは、前向きコホート研究の結果をClinical Infectious Diseases誌電子版に11月8日に報告した。

 これまで、高齢者やより重症の患者などに対するタミフルの有効性は明確ではなかった。著者らは、入院が必要になったインフルザ感染者に対する治療が死亡率と入院期間に与える影響を調べた。

 前向きコホート研究では、Toronto Invasive Bacterial Disease Networkに参加している21病院に2005年1月1日から2006年5月31日に入院し、検査により確定されたインフルエンザ症例を登録。医師と患者に面接し、カルテを調べて、人口統計学的情報と医療データを収集し、512人の患者に関するデータを得た。

 15歳未満は185人。死者はゼロで、抗インフルエンザ薬投与を受けた患者もいなかったことから、それ以降の分析から15歳未満は除外した。

 成人患者は327人。年齢の中央値は77歳で、166人(51%)が男性、245人 (75%)には慢性の基礎疾患があり、216人(71%)はインフルエンザワクチンの接種を受けていた。ワクチン接種者の割合は高齢者で高く、65歳以上では227人中186人(82%)、慢性基礎疾患を持つ18~64歳の患者では43人中24人(56%)だった。18~64歳の健康な成人33人については6人(18%)と少なかった。

 96%の患者でインフルエンザによると見なされる症状の発現時期が推測できた。184人(59%)は症状発現から48時間以内に救急部門を受診。96時間以内の受診が278人(89%)だった。

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