日経メディカルのロゴ画像

子宮内膜症患者のメラノーマリスクは1.6倍
線維腫とメラノーマの関係も明らかに

 フランス国立健康医学研究所のMarina Kvaskoff氏らは、メラノーマ子宮内膜症の関係を調べる大規模前向き研究を実施し、内膜症患者のメラノーマリスクは内膜症ではない女性に比べ1.62倍、線維腫患者でも1.33倍になることを明らかにした。詳細は、Arch Intern Med誌2007年10月22日号に報告された。

 これまで、メラノーマと内膜症の関係を示唆した報告はあった。しかし、それらケースコントロール研究が分析対象にしたメラノーマ患者はわずかだった。また、メラノーマと女性ホルモンとの関係が想定されているにもかかわらず、ホルモン量の変化が発症に関与する他の良性婦人科疾患とメラノーマの関係を調べた研究はほとんどなかった。

 そこで著者らは、子宮内膜症と他の良性婦人科疾患の病歴がメラノーマリスクに及ぼす影響を調べる前向き研究を実施した。対象は、フランスの国民健康保険に加入している、主に教師からなる40~65歳の女性9万8995人。1990年から、子宮内膜症と他の良性婦人科疾患等について尋ねる調査票を1年おきに送付し回答を得た。交絡因子候補に関する情報はベースラインで収集。Cox比例ハザード回帰モデルを用いて相対リスクを求めた。

 中央値12年間の追跡で、分析対象となった9万1965人のうち363人がメラノーマを発症した。予想通り、頭髪の色、皮膚の色が明るく、日光曝露に対する感受性が高く、そばかすなどが多い女性にメラノーマは多かった。

 多変量調整後の相対リスクは、頭髪色がブラウンの女性に比べ、金髪、赤毛、栗色の女性でメラノーマリスクの有意な上昇を示した。しかし、皮膚色、光感受性は、多変量調整においては有意な危険因子にならなかった。学歴、BMIもメラノーマとは無関係だった。

この記事を読んでいる人におすすめ