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the Lancet Diabetes and Endocrinology誌から
WHOの肥満の基準は多くの人種で適合せず
糖尿病の発症リスクを人種間で比較

2021/07/16
佐古 絵理=メディカルライター

 BMIが30.0kg/m2の白人の2型糖尿病発症リスクに相当する、南アジア人、黒人、中国人、アラビア人のBMI値を調べたところ、いずれも白人より低かった。英国で行われた観察研究の結果で、the Lancet Diabetes and Endocrinology誌7月号に論文が掲載された。

 WHO専門委員会は1993年に、大半を白人が占める欧州と米国の観察研究で示されたBMIと死亡との関係に基づき、BMIが30.0kg/m2以上の場合に肥満とすることを提案した。その後、アジア人集団ではこれより低いBMIであっても2型糖尿病の罹病率が高いことが示され、2004年のWHO専門委員会では南アジア人と中国人のBMIカットオフ値として27.5kg/m2を推奨した。しかし、一部の人種については現在も2型糖尿病とBMIとの関連に関するデータが不足している。そこで英国の研究者らは大規模コホート研究を行い、白人のBMIカットオフ値である30.0kg/m2の2型糖尿病発症リスクに相当する、他人種のBMIカットオフ値の特定を試みた。

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