REDUCE-IT試験とSTRENGTH試験は、どちらも高用量オメガ3系不飽和脂肪酸の心血管イベント予防効果を検証したプラセボ対照ランダム化比較試験である。しかしREDUCE-ITでは25%の有意なリスク抑制を示したのに対し、STRENGTHではリスク抑制はわずか1%と、相反する結果になった。そこで、デンマーク・コペンハーゲン大学の土井貴仁氏、Borge G. Nordestgaard氏らがこれら2試験を再現(mimic)するコホート研究を実施したところ、結果の差の一部は対照群に投与されたオイルの影響で説明できる可能性が示された。土井氏が8月の欧州心臓病学会会議(ESC2021)で発表し、同日にEuropean Heart Journal誌に論文が公開された。
海外論文ピックアップ:循環器
European Heart Journal誌から
EPAに関するRCTの結果の差を説明する要因とは
REDUCE-ITの対照群に投与された鉱物油で心血管リスク上昇か
2021/12/20
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