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BMJ誌から
スウェーデンでは医師の親子継承率が増加?
両親のどちらかが医師である割合は30年前の3倍以上

 米国Stanford大学医学部のMaria Polyakova氏らは、スウェーデン国民の情報を利用して、医師という職業は親から子へ継承されやすい特徴を持っているのかについて調査し、医師の場合は少なくとも両親のどちらかが医師である割合が、法律家に比べて高かったと報告した。結果は2020年12月18日のBMJ誌電子版に掲載された。

 親の職業は子の職業選択に影響を与える可能性がある。その職業に関する情報が豊富にあるために選択肢になりやすく、親が高給であることの恩恵を子どもの時から受けるからだ。医師の子は医師になる可能性が高いと考えられるが、他の職種に比べその割合が高いのかどうかは明らかではなかった。そこで著者らは、医師の職業継承性について検討するために、スウェーデン国民の登録情報を利用して後ろ向きコホート研究を実施した。

 スウェーデンでは1990年から教育記録を国家登録しており、性別、学年、生まれた国などの情報とともに、1950年以降に生まれた家族のつながりも追跡することが可能だ。この研究では、1990~2016年に医学部教育を修了した記録がある人を医師として、家族の情報を調べることにした。

 主要評価項目は、少なくとも両親のどちらかが医師であり、本人も医師の資格を持っている人の割合と、この割合の経時的な変化とした。また、祖父母、おじ、おば、兄弟についても同様の分析を行い、さらに対照群として、法曹資格を持つ人々を対象に、同様の分析を行った。

 対象は、1950~90年にスウェーデンで生まれ、2001~16年の間のいずれかの時点でスウェーデン在住の医師だった人。経時的変化を調べるために10年刻みのバースコホート(1950~59年生まれ、1960~69年生まれ、1970~79年生まれ、1980~90年生まれ)も設定した。比較のために、1950~90年にスウェーデンで生まれ、2001~16年の間のいずれかの時点でスウェーデン在住の法律家だった人の情報も調べた。

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