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BMJ誌クリスマス号から
芸術との関わりは長生きの秘訣?
美術館、劇場、コンサートなどによく行く人は全く行かない人より死亡率が低い

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 英国University College LondonのDaisy Fancourt氏らは、芸術が人々の健康に与える影響を調べるために、英国の50歳以上の地域住民を約14年間追跡するコホート研究を行い、芸術を鑑賞する機会の多い人は、鑑賞する機会を全く持たない人に比べ、死亡率が有意に低かったと報告した。データはBMJ誌電子版に2019年12月18日に掲載された。

 芸術との関わりは、精神と身体の健康に好影響をもたらすことが予想されるが、具体的に疾患の予防効果や、生存期間の延長をもたらすかどうかなどの結論は出ていない。これまでの研究は、様々な方法で、異なる対象に、多様な効果を期待して調べているが、方法論がまちまちの上に交絡因子に関する検討が十分に行われておらず、得られた結果を他国の高齢者に当てはめることは困難だった。

 そこで著者らは、共変数の包括的リストを作成して、人口動態、社会経済、健康状態、行動特性、認知機能、社会との交流状態を補正する準備を整えて、50歳以上の英国人が芸術に関わる頻度と死亡率との関係を調べることにした。

 対象は、English Longitudinal Study of Ageing(ELSA)の参加者。ELSAは加齢に関する現象をあらゆる観点から調べようとい

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