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BMJ誌から
咽頭扁桃炎に対する抗菌薬を減量する試み
ペニシリンの1日の投与回数を増やすと投与日数を短縮できる

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 A群連鎖球菌による咽頭扁桃炎に対する抗菌薬推奨レジメンは、1000mgのペニシリンVの1日3回投与を10日間継続するというものだ。スウェーデンSweden公衆衛生局のGunilla Skoog Stahlgren氏らは、800mgの1日4回投与を5日間継続する方法を推奨レジメンと比較するランダム化試験を行い、薬の総使用量はほぼ半減する一方で、臨床的治癒率は非劣性だったと報告した。結果はBMJ誌電子版に2019年10月4日に掲載された。

 スウェーデンを初めとする多くの国で、成人患者には1000mgのペニシリンVを1日3回10日間投与するレジメンが推奨されている。推奨通りに処方すると、ペニシリンVの総使用量は30gにもなる。ペニシリンのようなβラクタム系抗菌薬の有効性は、血中濃度が最少発育阻止濃度を上回っている時間(time above MIC)に依存する。この時間を長く保つには、1回の投与量を増やすよりも、投与回数を増やす方が達成しやすいと考えられる。

 最近はリウマチ熱や糸球体腎炎を起こす事例が以前より少なくなったこともあり、著者らは800mgを1日4回5日間投与するレジメン(総使用量は16g)の有効性と安全性を、推奨レジメンと比較することにした

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