スウェーデンKarolinska InstitutetのBjorn Pasternak氏らは、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの全国患者登録の情報を用いて、SGLT2阻害薬DPP4阻害薬による治療を新たに始めた2型糖尿病患者のコホートを追跡して、SGLT2阻害薬は心不全と総死亡のリスクが低かったが、心筋梗塞や脳卒中などのイベントには有意差がなかったと報告した。結果はBMJ誌電子版に2019年8月29日に掲載された。

 SGLT2阻害薬のランダム化比較試験では、心血管疾患歴のある患者やハイリスク患者に投与すると、心血管イベントリスクが低下することが示されている。しかし、日常診療において広範な状態の2型糖尿病患者に投与した場合、心血管系に対する効果がどのくらいあるかは明らかではなかった。

 著者らが分析対象としたのは、北欧3カ国で2013年4月から2016年12月までに、SGLT2阻害薬またはDPP4阻害薬の使用を新たに開始したことが記録されていた35~84歳の2型糖尿病患者だ。新規ユーザーであることは、過去2年間に薬を使用した記録がないことで確認した。新たな使用日から過去30日間に入院していた患者、主要な膵疾患がある患者、透析や腎移植を受け

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