ドイツCharite医科大学のRobert Haase氏らは、冠動脈疾患(CAD)が疑われる患者のうち、冠動脈造影CT(CTA)の利益が大きい人の条件を調べるために、CTAと通常の冠動脈造影の診断精度を比較する研究に参加していた個々の患者のデータを用いたメタアナリシスを行い、CTAは検査前のCADの確率が6~67%の人々に適用すべきだと報告した。結果はBMJ誌電子版に2019年6月12日に掲載された。

 CAD疑い患者に対する画像診断検査の適用を最適化することは極めて重要だ。なぜなら、欧米で侵襲的な冠動脈造影を受ける患者の3分の2には閉塞性CADは検出されず、医療費の上昇を引き起こしているからだ。閉塞性CADの除外におけるCTAの信頼性は高い。しかし、CAD疑い患者に適用する最初の検査としてCTAを実施すべきかについては議論があった。

 英国NICEの最新の推奨は、CAD疑い例と狭心症疑い例には最初にCTAを適用するとなっている。しかし、欧州心臓病学会は、検査前のCADである確率が15~50%の患者にのみ、CTAの適用を検討する、としている。また、年齢、性別、狭心症の種類などにより層別化した患者サブグループに対するCTAの診断能力や、検査前のCADである確率と

冠動脈造影CTは誰に実施すべきか?の画像

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