米国Michigan大学のThomas S Valley氏らは、ST上昇心筋梗塞(STEMI)を起こした患者は全員ICUで治療すると成績が向上するのかどうかを調べるために、メディケアのデータを用いた後ろ向きコホート研究を行い、ICU以外の病室でも治療可能と考えられる患者でも、ICUの使用により30日死亡率が有意に低下すると考えられると報告した。結果はBMJ誌電子版に2019年6月4日に掲載された。

 過去20年間に、STEMI後の患者の生存率はおおよそ20%上昇した。並行して、心原性ショックや生命を脅かす不整脈といった、STEMI後の合併症も大きく減少している。これは主に発症から早期の心筋への再灌流治療法が発展した成果と考えられ、通常はICUやCCUに移動する前に実施されている。

 米国では、STEMI患者の75%がICUに入院している。ICUに入院すると、それ以外の病棟の入院した場合に比べ、費用は2.5倍超になる。にもかかわらず、STEMI患者に対するICUケアが、非ICUでのケアに比べ利益をもたらすかどうかに関する研究は十分に行われていなかった。欧州のガイドラインはSTEMI患者全員をICUに入院させることを推奨しているが、米国のガイドラインは、ロ

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