米国Veterans Research and Education Foundation of St LouisのYan Xie氏らは、プロトンポンプ阻害薬(PPI)の長期間の使用が総死亡率と原因特異的死亡率に及ぼす影響を明らかにするために、米国の退役軍人の医療記録を対象にコホート研究を行い、同じ制酸薬であるH2ブロッカーを長期間使用していた患者に比べ、PPI使用者の死亡リスクが高かったと報告した。結果はBMJ誌電子版に2019年5月30日に掲載された。

 PPIの使用が、心血管疾患、急性腎障害、慢性腎臓病、認知症、肺炎、胃癌、クロストリジウム・ディフィシル感染症、骨粗鬆症性骨折といった有害事象と関連すると報告した研究がいくつかある。それらの一部が死亡リスク上昇をもたらすことが知られている。しかしこれまで、PPIに起因する超過死亡に焦点を当てた定量的な分析は行われていなかった。そこで著者らは、長期にわたるPPI使用と死亡リスクの関係を明らかにするために、制酸薬(PPIまたはH2ブロッカー)の使用を開始した退役軍人を長期間追跡するコホート研究を実施した。

PPIの長期使用は死亡リスク上昇に関係するの画像

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